訪問マッサージは健康保険が使えるサービスです。

厚生労働省は医療費抑制の総合的な推進として、病院や施設から地域・在宅への復帰が円滑にできるよう在宅医療の支援体制の構築を推進しています。

訪問マッサージの制度は、医療費抑制のため、政府が推進する医療サービスのひとつと想定できます。
厚生労働省のホームページの【療養費について 療養費の取扱い(Q&A)について】に制度について記載されています。

ページ中には、マッサージに関して以下の様に表記されています。
厚生労働省ホームページ療養費の取り扱いについて一部抜粋
【問1】マッサージの施術に係る療養費の支給対象はどのようなものか。
【答】療養費の支給対象となる適応症は、一律にその診断名によることなく筋麻痺・関節拘縮等であって、医療上マッサージを必要とする症例について支給対象とされており、脱臼や骨折はもとより、脳出血による片麻痺、神経麻痺、神経痛などの症例に対しても医師の同意により必要性が認められる場合は療養費の支給対象となる。
(「はり師、きゅう師及びあん摩・マッサージ・指圧師の施術に係る療養費の支給の
留意事項等について」(平成16年10月1日保医発第1001002号 厚生労働省保険
局医療課長通知 以下「留意事項通知」という。)別添2第2章
※厚生労働省ホームページ【療養費の取扱い(Q&A)について】より引用一部抜粋

分かりやすく言うと、訪問マッサージは、【筋麻痺(きんまひ)】【関節拘縮(かんせつこうしゅく)】などの症状があり、かかりつけのドクターから同意を頂ければ健康保険が適用されます。(同意書を書面でもらう必要があります。)

筋麻痺」というのは、脳や脊髄、末梢神経が障害されることで自分の思うように手足などが動かしにくい状態のことです。
脳出血や脳梗塞などの脳卒中後遺症による片麻痺やパーキンソン病の症状でみられます。

関節の拘縮」は、肘や膝などの関節が固くなり動かすことが難しくなった状態のことを指します。
こちらも脳梗塞の後遺症やパーキンソン病でみられます。他にもリウマチや変形性関節症により、関節が正常範囲で動かせなくなってしまった状態も関節の拘縮に該当します。
他にも、脚の骨を折って寝たきりになってしまい、数週間動かさないでいると関節が固まってしまうことがあります。
このように関節が拘縮してしまう理由は様々です。

筋肉の麻痺や関節の拘縮が見られる傷病

筋肉の麻痺や関節の拘縮が見られるものには以下のような傷病があります。
・脳血管障害後遺症(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)
・脊髄損傷後遺症
・骨折術後の後遺症
・リウマチ
・パーキンソン病
・変形性膝関節症
・変形性脊柱症
・脳性麻痺(成人)
・脊髄小脳変性症
・筋委縮性側索硬化症
・筋ジストロフィー
・後縦靭帯骨化症
・多発性筋炎
・多発性硬化症
・脊柱管狭窄症
・ニューロパチー(末梢神経の病気)
・サルコイドーシス
・末梢神経障害
・ギランバレー症候群
・全身廃用症候群

上記の様な傷病や疾病の為に寝たきりや歩行困難の患者様がこの制度を利用されております。年齢の制限や期間の制限等はありません。

マッサージに期待できる効果

訪問マッサージによって期待できる効果は以下の通りです。
・関節拘縮予防や改善
・筋肉のマヒの緩和や改善
・寝たきり予防
・血行促進
・褥創(床ずれ)予防
・むくみ(浮腫)除去
・疼痛緩和
・リハビリテーション

定期的に訪問することにより、患者様の体調のケアはもちろんのこと、精神的なケア、認知症の予防なども期待できます。
なぜマッサージが必要なのか?】のページをご覧ください。

マッサージ施術の回数は、利用者様の症状等によって異なりますが、通常は週に1~3回程度です。
マッサージ施術は【あん摩マッサージ指圧師】の国家資格者が行ないます。
施術後には、自宅で簡単に行なえる運動やストレッチなどのセルフケアもお伝えします。

訪問マッサージには医師の同意書が必要

なお、前述した通り、かかりつけの医師から書面で同意が必要です。
同意書は当院で用意いたしますので煩わしい準備は必要ありませんのでご安心ください。同意書にご署名頂ければすぐに訪問マッサージを受けることが出来ます。

料金は所得によりますが、後期高齢者医療保険の方は1割、国民健康保険の方は3割の負担でサービスを受けることができます。1割負担の場合は1回あたり約400円前後です。
詳しくは、【利用料金】のページをご覧ください。また、厚生労働省のホームページの中にも表記されています。
はり師、きゅう師及びあん摩・マッサージ・指圧師の施術に係る療養費の支給について(令和2年11月25日 保発1125第6号
※料金体系は数年おきに見直され改定されます。

マッサージを自費で受けようとすると、大体30分3,000円くらいが相場だと思いますが、保険が適用されれば、経済的な負担の軽減になることが想定されます。
ただし、いわゆる一般的な肩こりや腰痛という症状だけでは健康保険は適用されませんのでご留意ください。

訪問マッサージを試してみたい、受けてみたい、どのようにすれば良いか気になる方は【ご利用の流れ】のページをご覧ください。
お気軽にお電話頂いても結構です。

介護保険サービスの訪問リハビリとは別の制度です。

ちなみに、訪問マッサージ以外にも訪問リハビリというサービスがあります。
訪問リハビリは、介護保険制度の中のひとつのサービスです。
理学療法士・作業療法士等が利用者の自宅に訪問し、身体機能の維持・改善の為にリハビリテーションを行います。内容としては運動を主体とする機能訓練です。
要介護認定を受けた方が対象です。介護保険を利用しますので利用制限額があり、限度額を超えると自費負担になります。
また、医師の指示下では、理学療法士もマッサージを行えますが、
病院や診療所の外で医師の指示がない場合は、理学療法士の資格を持っていてもマッサージを行うのは、違法行為になります。

なお、訪問マッサージと訪問リハビリの併用は可能です。
よく似ている制度ですが、文字通りマッサージを受けるかリハビリをするか、の違いです。制度を上手にご利用下さい。

訪問マッサージはあくまでも、健康保険の枠組みですので介護サービスを減らさなくてもよく、他の医療機関と併用することもできます。
介護保険サービスを利用している方でも点数を気にする必要がないのでご安心ください。
神戸市須磨区を中心に垂水区や長田区など近隣の地域に出張訪問しておりますので、ぜひ訪問マッサージの利用をご検討ください。